あなたは、十干十二支(じっかんじゅうにし)が何種類あるかご存じですか。十干は全部で10種類あり十二支は全部で12種類あります。
実はこの十干十二支、紀元前1500年ごろの中国で既に存在していた事が分かっているのです。私達は、途方もなく遠い時代のご先祖様たちと文化を共有しているわけです。そう考えると、なんだかワクワクしてきませんか?
そこで今回は、十干十二支の組み合わせとその意味について紹介していきます。
十干十二支とは
まず、最初に十干十二支について説明していきます。十干十二支とは、十干と十二支を組み合わせた言葉で、暦や時間、方位を表してくれる意味で使用されていました。
中国や漢字を使っているアジア圏で使われていたのが起源。年、月、日や方向、角度、時間などを表すために使われていた言葉です。中国では、干支(かんし)と呼ばれていますが、日本では干支(えと)といわれています。
干支と十干十二支は同じ意味なのです。そして十干十二支の組み合わせには60種類もあります。その60種類の組み合わせが暦や時間、方位を示してくれていたのです。
十干十二支の組み合わせ
十干十二支には60種類の組み合わせが存在し、必ず二文字になっています。この60種類の組み合わせが周期となり、61歳の時に最初の十干十二支に戻るので還暦と呼ばれるようになったのです。
この十干十二支の組み合わせはただ、十干と十二支を組み合わせただけではありません。しっかりとした意味を持っているのです。60種類の組み合わせと意味について紹介していきます。
甲子(きのえね、かっし)
甲子は十干十二支で最初の言葉で、物の始まりを示しています。これから大きな芽が出てきて、実や花を突かせるという意味です
乙丑(きのとのうし、いっちゅう)
まだしっかりと成長できていないことを指します。急がず待つことも大事という意味です。
丙寅(ひのえとら、へいいん)
丙は太陽を表し、寅は積極性を表します。物事が進みやすくなることを意味しています。
丁卯(ひのとのう、ていぼう)
丁も卯も「穏やかな」ということ表しています。しかし、その穏やかさが逆に弱さとなるかもしれないという意味を持ちます。
戊辰(つちのえたつ、ぼしん)
戊ははじまりの大地のことを言い、辰は十二支の中で一番強い運を持っているといわれています。「積極的に物事を行うといい」という意味を持っています。
己巳(つちのとのみ、きし)
己は優しさ、巳は明るさを示しており、災難を起こさないという意味です。
庚午(かのえうま、こうご)
積極的に行動することができるが、怒りっぽくなりやすいという意味です
辛未(かのとのひつじ、しんび)
様々なチャンスに巡り合い、その中でも金運が強くなるという意味です
壬申(みずのえさる、じんしん)
壬は大きな川を表し、申は挑戦をするということを表しています。新しいことを積極的にやると良いという意味です。
癸酉(みずのとのとり、きゆう)
実りの多い日になり、色々なことにチャレンジをすれば成功しやすいという意味です。
甲戌(きのえいぬ、こうじゅつ)
甲は強さ、戌は忠実さを表し、忠実に殻を破ると良いという意味です。
乙亥(きのとのい、いつがい)
成長するためにしっかりと準備をするという意味です。
丙子(ひのえね、へいし)
冷静な判断ができ、心に余裕が持てるという意味です。
丁丑(ひのとのうし、ていちゅう)
目標へ確実に進むために、準備するという意味です。
戊寅(つちのえとら、ぼいん)
茂には守りの考えがあり、寅には積極性があります。この両方の態度が大事という意味です。
己卯(つちのとのう、きぼう)
やっていることが静かに正確に進むという意味です。
庚辰(かのえたつ、こうしん)
人間の五感が強くなり、様々なものに敏感になるという意味です。
辛巳(かのとのみ、しんし)
物事に対しての探求心を持ち、行動すると良いという意味です。
壬午(みずのえうま、じんご)
何も考えないで行動するのはよくないという意味です。
癸未(みずのとのひつじ、きび)
今まで行ってきたことが財産となり、金運が良くなるという意味です。
甲申(きのえさる、こうしん)
甲の種は芽が出てくると良く成長しますが、申は突出した能力を嫌います。周りの人のことをしっかりと考えるという意味です。
乙酉(きのとのとり、いつゆう)
やることをやるのに冒険をしないで確実に行ったほうがいいという意味です。
丙戌(ひのえいぬ、へいじゅつ)
この丙戌は頑固さがとても強くなります。気を短くしないようにするという意味です
丁亥(ひのとのい、ていがい)
感情の起伏が激しくなります。冷静でいることが大事という意味です。
戊子(つちのえね、ぼし)
心が落ち着き、バランスがしっかりとれているという意味です。
己丑(つちのとのうし、きちゅう)
己丑は両方保守的な意味を持っているので、やや消極的になってしまうという意味です。
庚寅(かのえとら、こういん)
仲間の輪を大事にすると良いという意味です。
辛卯(かのとのう、しんぼう)
何かが起こると、結果が極端になりやすいという意味です。
壬辰(みずのえたつ、じんしん)
静かに生活すると良いという意味です。
癸巳(みずのとのみ、きし)
勢いを少し弱めることができ、心のバランスがしっかりととれるという意味です。
甲午(きのえうま、こうご)
すべての物事が成長し、どんどん進むことができるという意味です。
乙未(きのとのひつじ、いつび)
物事の考え方に柔軟さが出て、少し積極性はかけてしまうが落ち着くことができるという意味です。
丙申(ひのえさる、へいしん)
申の積極さが丙によって中和され、バランスが良くなるという意味です。
丁酉(ひのとのとり、ていゆう)
感情が豊かになり、静かに過ごせるという意味です。
戊戌(つちのえいぬ、ぼじゅつ)
保守的になるが、自分の中で計画を立てて行うとうまくいくという意味です。
己亥(つちのとのい、きがい)
お互いがいいところを補って、バランスがいいという意味です。
庚子(かのえね、こうし)
直感がとてもよくなり、知性的になるという意味です。
辛丑(かのとのうし、しんちゅう)
お互い優しさの性質を持っており、一層心豊かに過ごすことができるという意味です。
壬寅(みずのえとら、じんいん)
気分が明るくなり、積極的に行動するという意味です。
癸卯(みずのとのう、きぼう)
癸卯がいいところをプラスして、一層実りのあるものになるという意味です。
甲辰(きのえたつ、こうしん)
保守と積極性を持っているものですが、積極性を強く持つと良いという意味です。
乙巳(きのとのみ、いっし)
心が豊かになり、明るくなるという意味です。
丙午(ひのえうま、へいご)
お互いの意味が同じなのでプラスになる。やっていることが早く進むという意味です。
丁未(ひのとのひつじ、ていび)
この2つは植物の成長がピークになったことを表し、栄えるという意味です。
戊申(つちのえさる、ぼしん)
お互い逆の意味を持っており、戊の守りを強くしていくと申の良さが生きるという意味です。
己酉(つちのとのとり、きゆう)
この日はあまり攻めず、そのままにしておくと良いという意味です。
庚戌(かのえいぬ、こうじゅつ)
庚より戌の忠実さが強くなり、耐える力が発揮されるという意味です。
辛亥(かのとのい、しんがい)
頭の回転が良くなり、知識や技術を身に付けることに最適という意味です。
壬子(みずのえね、じんし)
壬は、変化するのが好きで、子の積極性を出し次のための準備をするという意味です。
癸丑(みずのとのうし、きちゅう)
守りが強くなり、積極的に行動ができなくなるという意味です。
甲寅(きのえとら、こういん)
殻が破られ、強く行動できるという意味です。
乙卯(きのとのう、いつぼう)
落ち着いてやることをやると良いという意味です。
丙辰(ひのえたつ、へいしん)
丙の影響を受けて辰がものすごく積極的になります。気を長く持つという意味です。
丁巳(ひのとのみ、ていし)
みんなが見る外側は明るくすることができるが、内面は暗くなってバランスが悪くなってしまうという意味です。
戊午(つちのえうま、ぼご)
強くなりやすく、行動力も上がるという意味です。
己未(つちのとのひつじ、きび)
自分や自分の周りを栄えさせるために準備をするという意味です。
庚申(かのえさる、こうしん)
心が冷たくなってしまうが、金運だけはいいという意味です。
辛酉(かのとのとり、しんゆう)
大きないいことが起こりやすく、自分の人生を変えるものになるという意味です。
壬戌(みずのえいぬ、じんじゅつ)
頑固になってしまい、何も考えず勢いでやってしまうという意味です。
癸亥(みずのとのい、きがい)
次にうまくいくために準備をするという意味です。
このように60種類の組み合わせがありますが、1つ1つにしっかりとした意味が込められているのです。
十干十二支の組み合わせを覚え、その日に合った行動をしてみよう
ここまで、十干十二支の種類と組み合わせについて紹介してきました。どの組み合わせにも、しっかりと意味が込められているのです。十干十二支は、その日その年にやったほうがいいことを教えてくれます。これらを覚えてその日に合った行動をしていきましょう。